哲学

「思想と実在」(マイケル・ダメット)

思想と実在 (現代哲学への招待―Great Works)作者: マイケルダメット,Michael Dummett,金子洋之出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2010/06/01メディア: 単行本 クリック: 25回この商品を含むブログ (6件) を見るお贈り戴きました。ありがとうございます。内容は…

"deflationism" の訳語

伊勢田先生のBlogであった話 ところで deflationary theory of truthをデフレ主義と呼ぶのはどのくらい一般的なんだろう。内容からいえば緊縮主義とか訳した方がよさげだが。 なんですが、deflationary theory of truth について 斎藤先生は「収縮主義」 、 …

[本] "Exploring Meinong's Jungle and Beyond" (Richard Routley)

知る人ぞ知る怪書。知名度の割には入手困難な本として、本日Twitter上で話題となったのですが、なんと、uemurag 氏がネット上で公開されているpdfファイル(mcmaster大学のdigitalcommons)を見つけてくれました。感謝!! こちらのページからダウンロード可…

「透明な真理観を巡って」

実は、先日の応用哲学会で、院生向けの真理理論の紹介を日本語でやろうと思い、「哲学的理論と論理学的手法のインタラクション」をテーマに、下スライドを準備しました。ですが、急遽英語でやろうということになって、下スライドはお蔵入りとなりました。 せ…

応用哲学会・冬の研究大会・特別ワークショップ 「哲学における非古典論理の役割」

当初は、村上さんと「日本語で論理学と哲学の関係に関する入門講座をしよう」という話でしたが、プリーストさんも聞きに来ていただけるとかで、急遽、テクニカルな内容の話を英語でする会に変更となりました。

応用哲学会・冬の研究大会・特別ワークショップ 「哲学における非古典論理の役割」

明日 2月20日(土)の4:10 - 5:30に、京都大学文学部第一講義室で開催されます。お暇な方は是非お越しください。 近年、非古典論理は哲学的論理学において盛んに研究されるようになった。しかし、これまでの真理や言語の意味に関する哲学的議論は古典論理を…

応用哲学会・非古典論理セミナー(グレアム・プリースト)

本日の内容は 以下の通り 午前10時〜午後1時 Session 5: many-valued logic & fuzzy logic Graham Priest on the Sorites Paradox 午後2時半〜午後5時半 Session 6: Relevant Logic Graham Priest on Relevant logic (1) Graham Priest on Relevant logic (…

応用哲学会・非古典論理セミナー(グレアム・プリースト) 二日目

内容は以下の通り 午前10時〜午後1時 Session 3: non-normal modal logic & conditional logic 午後2時半〜午後5時半 Session 4: Intuitionist Logic

「応用哲学会2010年冬の研究大会・非古典論理セミナー」のお知らせ

(new! 本日10時から村上祐子さんによる Twitter 中継があります!こちらをどうぞ)詳しくはこちらをご覧ください。以下は転載です。 幾何学と言えばユークリッド幾何。そんな長年の常識が破られ、様々なヘンテコ幾何学が雨後のタケノコのように現れたのが19…

「ファジイ論理の/と哲学」研究会

日時:2009年11月27日(金)午後4時〜6時 場所:京都大学本部構内文学部校舎第二講義室(図の真ん中辺り) 主催:京都大学文学部哲学研究室 講演者:Libor Behounek & Petr Cintula (チェコ科学アカデミー) タイトル: Formal fuzzy logic 要旨: In the t…

「ω-矛盾な真理理論について」

Outline 目的: 真理理論の「計算的」内容について考察を加える 題材: PAŁTr2 無制限な T-図式と全域的な真理述語を持つ 論理式の循環的な定義を許す 問題: PAŁTr2 は ω-矛盾である [R93][HPS00]。 疑問: 制限なしの真理述語を持っているという点で、PAŁT…

「ω-矛盾な真理理論について」

11月21日(土)に、科学哲学会大会で以下の発表をします。 嘘つきのパラドックスにより、古典論理上の公理的真理理論は部分的な真理述語 T のみを持つ。しかし、真理述語に関する制限は、真理述語の全域性だけではない。すなわち、十分な表現力を持つ真理理…

"Key Thinkers: Graham Priest on Gottlob Frege"

ついったー経由、メルボルン大学における講演のビデオ。 ビデオの埋め込みがうまくいっていないような気がするので、ビデオが見られない場合は part 1 part 2 をお試しください。 http://www.themonthly.com.au/sites/all/themes/monthly2/flowp/FlowPlayerL…

"The Idea of a Proof-Theoretic Semantics and the Meaning of the Logical Operations" (Heinrich Wansing)

Studia Logica (2000) 64(1): 3-20。こちらから入手可能。証明論的意味論に関するよくまとまったサーベイ。 (内容は後で追加します)

"pluralism in logic" (Hartly Field)

The Review of Symbolic Logic (2009), 2:342-359。こちらから入手可能。重要な論文なんだと思います。もう一回読み直さないと。 著者は、非古典論理に関する論理的複数主義*1を検討し、DummettやBeal-Restallらの複数主義を拒否します。そして論理に関する…

"truth values and proof theory" (Greg Restall)

Studia Logicaに掲載予定、著者のweb siteから取得可能。 推論主義の立場から「真理値とは何か」を説明しています。要約すると以下の通りです。 "Mutiple conclusion"論文に倣って、ある文の「否定を主張 (negate)」することと、それを「却下する (reject)」…

「論理は真理を保存するか」(秋葉研介)

「科学哲学」27(1994)pp.69-82. 某氏の日記経由、web上で取得可能(いい時代になったものです)。 本論文では、推論主義の見地から論理的推論にアプローチする。すなわち、「良き論理とは演繹的保存拡大の条件を満たす論理であり、良き推論とはそのような論…

"Multiple conclusion" (Greg Restall)

Logic, Methodology and Philosophy of Science: Proceedings of the Twelfth International Congress, pp.189-205. 原稿は著者のページから取得可能。この論文、読み終わったのは帰国する飛行機の中だったんですが、感想を書くヒマがなかったもので。 「証…

Logica 2009 (最終日)

最終日は午前中のみ。 "The liar meets McTaggart: paradox and indexical fallacy" (Martin Pleitz) チェコの哲学者のTichyを引用しつつ、時間の非存在に関するマクタガートのパラドックスは、指示子(indexical)の乱用によるものであり、その点で嘘つきパ…

Logica 2009 (三日目・午前)

本日午前は哲学枠。 "Truth, Necessity, and Abnormal Worlds" (Jc Beal) 今回の会議で注目を集めている内容の一つに、「透明な真理観 (transparent view of truth)」というのがあります。これは真理のデフレ主義を発展させた立場で、 全域的な真理述語こそ…

Logica 2009 (二日目・午後)

午後も面白い話が多かったです。 Always more (Greg Restall) いや、面白い発表だったんです。可能世界意味論では「命題=可能世界の集合」と、外延的な関係が成り立つと言われています。もっと正確に言うと、 任意の可能世界では任意の命題の真理値が決定さ…

Logica 2009 (二日目・午前)

本日午前は証明論的意味論系の話が多い。 Field's paradox and its Medival solution (Stephen Read) Hartly Field は "Saving truth from paradox" のなかで、真理述語の全域性を許す体系の代償として、否定のルールがおかしい(弱まった)矛盾許容論理を導…

Logica 2009(初日)

本日は初日、Belnapなど大物の講演もあり。 Ontological proofs of existence and non-existence (Petr Hajek) 算術および数学的ファジイ論理の泰斗ハジェクさんは、一方で、敬虔なクリスチャンでもあり、彼の趣味はオルガン演奏(教会で礼拝時にオルガンを…

"Can we see numbers? Can we see sets?" (Byeong-Uk Yi)

発表内容はこちら。 ベナセレフのディレンマ*1を解決するため、数学的知識は経験によって得られることにしたい。そのため、自然数を属性と考えよう。つまり、「xはn個ある」は、「xは赤い」と同じような経験的な属性である、と考える。 Maddyらは、集合を属…

「京都・数学の哲学研究集会」の web site と配付資料アップのお知らせ

以前(5月16日(土))開催いたしました数学の哲学に関する研究集会(詳細はこちら参照)ですが、このほどwebsiteを開催いたしましたのでお知らせいたします。 Web siteはこちらです。 また、こちらには発表者の方が使われた発表スライドの一部をアップして…

「京都・数学の哲学研究集会」のお知らせ

下記の通り数学の哲学に関する研究集会を開催いたしますのでお知らせいたします。 Date:5月16日(土) Place:京都大学吉田キャンパス中央総合研究棟2号館1階第10演習室(こちらの地図を参照) Time table:1000-1100 久木田水生(京都大学):「数学におけ…

応用哲学会(二日目)

(内容は後で追加します)Cは「哲学って面白い」とご満悦でした。

応用哲学会(一日目)

(内容は後で追加します)

科学哲学コロキアム

ライプニッツの普遍数学の話と真理表について。前者は、私は全くの素人なのでコメントできる立場にありませんが、聞いていて面白かったのです。後者は、対応説の立場に立ち、論理結合子の真理表が何を指示しているのかを考え、判断の合理性や傾向性を指示し…

"Conceptual structuralism and the continuum" (Solomon Feferman)

最近、ごく一部で "PhilPapers"が流行っているようですが、そこで見つけたスライド、ファイルはこちら。まずFeferman奉じるところの概念構造主義を説明し、その視点から「連続体仮説 (CH) は確定的な数学の問題ではなく、本質的に曖昧な問題だ」と結論してい…