「思想と実在」(マイケル・ダメット)
- 作者: マイケルダメット,Michael Dummett,金子洋之
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2010/06/01
- メディア: 単行本
- クリック: 25回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
内容はこちら。
1990年代後半、それまで旗印としていた反実在論を捨てたダメットに、いったい何があったのか。事実と世界、意味論と形而上学、真理理論といった話題で 20世紀分析哲学を総括しつつ、反実在論から正当化主義へと転回する思索を解説、さらに唯一の世界を捉える心の要請から、神の存在に話が及ぶなど、つねに議論を巻き起こす重鎮ダメットの哲学講義。
「反実在論から正当化主義へ」(帯)だそうで、「いったい何があったのか」。皆様もご自分の目でご確認下さい。
もちろん、全てが変わったわけではなく、例えば直観主義に関しては
- 「正当化主義の意味理論は二値原理を維持できない」、
- そして排中律は意味論的な二値原理を論理学の内部で反映するとか(両方ともp.103)、
反排中律→直観主義擁護の立場は変化がないようです。どこが変わってどこが変わらないのか、確認してみる必要があるように思えます。