国際会議

三日目

ザルタのネオ論理主義に関する講演と論理的分析関係のセッションに出席。 ザルタは・・・やりたいことは分かったが、そこまでやっておいて「論理主義」を謳うことが許されるのだろうか。

"The comprehension principle and an arithmetic in fuzzy logic"

要旨はこちら。内容は以下の通り。 We investigate a theory of property which satisfies what Myhill called Frege’s principle, and we examine how much arithmetic we can develop by it. We concentrate the case of the set theory H with the compre…

二日目

数学の哲学関係のセッションに出席。

初日

真理論関係のセッションに出席。面白かった発表は以下の通り。 Can we despense with Modal Predicates? (Volker Halbach) Interpretability relations of weak theories of truth (Martin Fischer) 古典論理上、PAに全域的な真理述語を付け加えると、嘘つき…

31st. IWS オープニング

オーストリアの教育大臣が登場、「ウィトゲンシュタインは生涯二冊しか本を出さなかったが、それでも哲学者として成功した。そういう人物を許せる多様な評価基準が現代には必要」と演説。

"The comprehension principle and arithmetic in fuzzy logic'"

朝、メールチェックをすると オーストリア・ルートヴィヒ=ウィトゲンシュタイン協会 (ALWS) からメールが来ていました。国際会議 31st International Wittgenstein Symposium に論文がacceptされたそうです。オレって、まるで哲学者みたいだ。 内容は、ファ…

"Are truth degrees about truth?'"

夜、メールチェックをすると国際会議 ”Logic, Algebra and Truth Degrees (LADP 2008)” 事務局からメールがいていました。要旨がacceptされたそうです。内容は、ファジイ論理の意味の解釈についてで、ファジイ論理の真理値の意味を説明するとされる「真理の…

Closing

夕方St Anne's college 本部棟地下でカクテル・パーティ。レスターの院生と、ルーマニアの高専の先生と話す。ルーマニアの人は、奥さんと息子がカルフォルニアに移住して、息子はロスでプログラマーをしているとか。父とは年に一度、父が国際学会に出席する…

午後の部

Kurzによる非古典論理の圏論的 - coalgebraic な意味論に関する話。興味深い。しかし何よりも、発表原稿をペインターで書いたらしく、字は手書きで図が多い。それが気になって仕方なかった。 日本人参加者の内、S君とTkさんの発表。最終日のプレッシャーのせ…

午前の部

午前は学会運営関係者による発表が続く。Hilary Priestleyさんの英語は、素晴らしいインテリ上流階級の Quessn's English で、ユーモアを交えた話の内容もファッションも1920年代の映画から抜け出てきたよう。 Rachunek によるMonadic GMV代数に関する発表(…

午後の部

JipsenによるGBL代数の話。BLの一般化で、ordinal sumに関するいい性質が成り立つ。・・・しかしこれだけ代数が増えると、頭が混乱する。 ある意味「すごかった」のが、Iorgulescuによるαγ-algebraの話。ルーマニア人の(エキセントリックに見える)おばあさん…

午前の部

Pinによる、automataによる語のaccept/rejectをsemigroupに関する代数的性質として解釈しよう、と言う話。内容も面白かったが、それよりも、Powerpointで遊びすぎ。 StruthによるModal kleene algebraについての概説、職業柄興味深い話でした(が概説なので…

午後の部

日本人参加者の K君とS君が発表。おちついていました、お疲れ様でした。 Goldblattの non-distributive logic のKripke-Joyal semantics について、これらは "local truth" のアイディアを形式化したものに当たるが、その紹介。"local truth"って言葉は少し…

"On an arithmetic in a set theory within Lukasiewicz logic"

私の発表は初日の午前の部の最終、12:10-12:35。内容はこれまでの結果の概説、とくにHajekの定理およびAML論文の証明の簡略化(Lukasiewicz無限値述語論理ではなく、L∀上で証明を行う)について。発表の要旨は以下の通り。 Set theory: CL0 with the compreh…

午前の部

9時20分から会議が始まる。会場はオックスフォード大学数学科(画像は数学科ビルBanbury Road側入り口)の地下。 Modal fixpoint logicの代数的意味論に関するVenemaの発表は興味深かった。 またグルジア人のEsakiaによるSolovayのmodal system(φが必然的 i…

TANCL'07

国際会議 "Algebraic and Topological Methods in Non-Classical Logics III" (「非古典論理における代数的・位相的手法」)は本日から開催、web siteはこちら。

昼過ぎから

サテライト・ワークショップへ。「中規模存在論をコンピューターにインプットして、『箱の中のボールが外に飛び出さない』という定理を自動証明させる」試みとかがあった。 19時からreception、college中庭のテントに皆が集まり、ワインを飲む(食事はなし)…

午後の部

Context-depending logic could handle paraconsistency in unconscious state (Tzu-Keng Fu) 台湾人の院生氏。矛盾許容論理のシステムの紹介と、矛盾許容論理の三派(オーストラリア・ブラジル・ベルギー)の内、彼の属するベルギー派は精神状態などの記述…

Recursion contradicts to induction within Lukasiewicz Logic

私の発表は11:15-11:50。内容はHajekの定理の証明の簡略化について。かなり興味を持ってもらえた様子です。発表の要旨は以下の通り(ご興味がある方はこちらをご覧ください)。 Set theory: CL0 with the comprehension principle within Lukasiewicz predic…

午前の部

Statistical reasoning -Simpson's paradox (Jacek Malinowski) 確率論で有名なSimpsonのパラドックスについて、それを整合的に表現できる論理体系を考える。Kolmogorovの確率論ではイベント空間上の集合について定義される確率と、文について定義される確率…

午後のセッション

は14時半から。会場が普通の会議室に移動した。 First-order Non-deterministic Semantics and Its application (Arnon Avron) イスラエル・テルアビブ大のえらい人。スキンヘッドの矍鑠とした先生。真理表を、確定的ではなく、non-deterministicなTuring ma…

Many-Valued logic: from foundation to application (Daniel Mundici)

一般向け講演第二弾。フローレンス大学教授、今回の会議のプログラム委員会委員長。内容は、ファジイ論理の意味を、Renyi-Ulam gameを使って説明する、というもの。 player I と II が数あてをするゲームを考える。つまり、Iが何らかの自然数を考え、IIが「x…

Fuzzy logic - as the logic of natural language and human reasoning (Lofti Zadeh)

ご存じファジイ理論の建設者、Z大先生による一般向け講演。はい、ぬるい話でした。いや、つまり、fuzzy logicには「広い意味」と「狭い意味」があり、Z氏の「広い意味のファジイ論理でこそ自然言語をモデル化できる」という主張は、狭い意味のファジイ論理に…

"On an arithmetic in a set theory within Lukasiewicz logic"

朝メールチェックをすると国際会議 ”THE ALGEBRAIC AND TOPOLOGICAL METHODS IN NON-CLASSICAL LOGICS III (TANCL'07)” 事務局からメールがいていた。要旨が、無事にacceptされたそうです。内容は、単なるこれまでの成果のレビューです。 要旨は以下の通り(…

"Recursion contradicts to induction within Lukasiewicz logic"

22時半に国際会議 ”Many Valued Logic and Cognition - Trends in Logic V Conference" 事務局からメールが届く。3月30日に投稿した要旨が、無事にacceptされたそうです。っていうか、「6月1日までに可否を返答する」という話だったんだけど、返事が早すぎな…

講演内容(午後)

Vetterlein氏の話はFuzzy論理の特徴づけに関して、Zachより話を掘り下げたもの。話の最中で、ゲームによってFuzzy論理の意味論を特徴づけるFerm?llerの結果を紹介していた。Fuzzy truth value は確率とは全く別の概念であるというのが定説だが、ゲームによる…

発表 & 質問

基本的には好評だった模様。それなりの興味を集めることができたようだ。 質問もいくつか。 しかし、正直、発表直後で気が抜けて頭が真っ白になってしまい、最初の質問の内容を理解するまで2分以上かかってしまい、えらい恥ずかしい目に遭う。 一番ひどかっ…

講演内容(午前)

Milne氏の"Bets and Boundaries"、Rough集合を使って Imprecisely specified events の確率を推定するという話。Rough集合のなすBoolean algebraを考え、Bollean algebraの性質とimprecisely eventsの性質を対応させたりして、とても面白い。 Zardini氏の発…

講演内容(午前)

Keefe氏(かのKeefe!)の講演は "Vagueness without Context Change"というタイトルで、文脈主義における文脈の固定の困難さについて。激しい議論の応酬になっっていた。早口だし話について行けず。 Greenough氏(St. Andrews)の講演は"The Open Future"とい…

Round table

に夕方顔を出してみる。要は参加者の自由討議時間、主なテーマはLogical Prularismについて。Prulalismを推奨する発言者にShapiroが「ではmeta-theoryのためにどんな論理を採用するつもりか」と吐き捨てるように聞いていたのが印象的だった。確かに見過ごさ…