午後の部

Context-depending logic could handle paraconsistency in unconscious state (Tzu-Keng Fu)

台湾人の院生氏。矛盾許容論理のシステムの紹介と、矛盾許容論理の三派(オーストラリア・ブラジル・ベルギー)の内、彼の属するベルギー派は精神状態などの記述を可能とするパースペクティブを持っている、という話。これからの研究内容をプレゼンする、という感じでした。

Modal Fuzzy logics based on Scott-Montague Semantics (Petr Cintula)

ファジイ論理上で様相オペレーターを定義するとき、Kripke frameを作ろうとするとかなり恣意的になるので、Scott-Montague semanticsを使った方が、自然なアナロジーになりますよ、という話。・・・っていうか、キミ、昼にビール何杯飲んでたっけ?あれだけ飲んで、よくあれだけ話せる物だと感心しました。Ci氏は、Hajek門下でも一二を争う優秀な人で、見た目はとても若く、大柄で少し太り気味、とにかくエネルギッシュ、頭の回転が速い。

Grade in Metalogical notions: a comparative study of fuzzy logics (Soma Datta)

えーと、普通 fuzzy logic の metalogic は古典論理なのだけれど、それをfuzzyっぽく、degree theory風にしましょう、という話らしい。よくわかりませんでした。Ci氏はエキサイトして非難してました。

The Game-theoretical Semantics for many-valued logic (Shier Ju)

Hintikka流のゲーム意味論を改修して、多値論理を表すことが出来る物を作りましょう、という話。なるほど、という感じか。Ci氏が、Hintikka流から逸脱しすぎている(そしてよりオリジナルに忠実な体系もいくつか提案されている)と反論していました。ちなみに彼は中山大学logic groupのドン、エネルギッシュな中国のえらい人、という感じでした。

Strucured languages of categorical grammers (Maciej Kandulski)

前日尻切れトンボに終わった"Action logic"の話を増補し、それからcategorical grammerの話。短い時間で二種類話をされたので、私の頭の中はゴッチャゴチャです。

という訳で、

会議はつつがなく終了。疲れたけど楽しかったです。聞いた声では「学術レベルは so-so, 参加者の人数は適正規模(一緒に飲むのに適正、という意味)」だそうです。