論文

 "Curry's Revenge: the costs of non-classical solutions to the paradoxes of self-reference" (Greg Restall)

"The Revenge of the Liar" (ed. JC Beall, Oxford University Press)に掲載予定。論文ファイルはこちらから入手可能。 上の記事でも取り上げましたが、カリーのパラドックスにより、古典論理上では、算術上で全域的な真理述語を仮定するか、もしくは包括原…

"The Liar Paradox" (Charles Parsons)

"Mathematics in Philosophy" pp.221-251. 新幹線内で読了・・・しかし難しい。もう一回読むことに決定。

"The Liar in Context" (Michael Glanzberg)

Philosophical Studies vol.103 (2001), pp217-251. 8月に東京で M 氏から紹介してもらった論文。著者のページはこちら、pdfファイルはこちら。 嘘つきパラドックスの文脈主義的解決 各種の解決法があるが、古典論理の下でも文脈主義的な解釈を加えることで…

"Proof Theory for First Order Lukasiewicz Logic" (Mathias Baaz and George Metcalfe)

今年3月にもらった論文、やっと読み終わりました。Metcalfe氏ののweb siteはこちら、論文ファイルはこちら。 ファジイ論理の代表例といえる Lukasiewicz 無限値述語論理 ∀L は、通常は真理値から定義されるせいか、証明論的には非常に複雑で、帰納的に公理化…

Many-valued points and equality (Costas Drossos & Daniele Mundici)

Synthese 125: 97-101, 2000. とても短い論文。 ファジイ論理上で一般化した形で「点」(points)を定義した場合、同一性関係(equality) に関して推移性が成立しなくなる [α=β] & [β=γ] が、&をfuzzy 上のもう一種類のand *(x*y=x+y-1)については、推移性が…

"From fuzzy logic to fuzzy mathematics: A methodological manifesto" (Behounek L., Cintula P.)

Fuzzy Sets and Systems 157(5): 642-646, 2006。先日こちらで紹介した論文。preprintはこちら、彼らの運動のサイトはこちら。 ファジイ数学は、色々な人が色々なものを提案しているが、それらの理論はあまりにfragmentationされている:どれも定義の仕方が …

"A Universal Approach to Self-Referential Paradoxes, Incompleteness and Fixed Points" (Noson S. Yanofsky)

ヒビルテ経由、ここからダウンロード。先々週に8割読んでいて、残り数ページを本日やっと読了。 LawvereやHuwig-Poigne' の結果(各種の対角線論法を圏論の言葉で書き直し一般化する)を、圏論の言葉を使わずに紹介したもの。圏論の用語を使わずに同じ形のダ…

"Distinguishing non-standard natural numbers in a set theory within Lukasiewicz logic"

acceptから半年、AMLのサイトにやっと電子出版が掲載されました。アドレスはこちら。2月24日に連絡が来たのだけれど、すっかり忘れていた。

「自己言及の論理と計算」(長谷川真人)

ヒビルテ経由、集中講義での講義ノート。原稿はこちら。とてもわかりやすいです。発表のための再確認のために最適。 ここのお薦め通り、次はこれでも読もう。

"After Godel" (Hilary Putnam)

Logic Journal of the IGPL, vol.14, No.5, 2006. 詳細はここ参照のこと。我らがPutnam大先生の最新作。内容は思い出話とKripkeの結果の短い紹介と「Chomskyによる 『人間のScientific competenceはすべてTuring machineで表現できる』という20年前のコメン…

"Abstraction and Application in Adjunction" (Kosta Dosen)

pdfファイルはここ。"Models of Deduction"の前半部分で省略した計算(Heritage functorがright adjointを持つとか)が書いてあるが、それ以外は特になし。前論文の復習にはいいかも。

"Models of Deduction" (Kosta Dosen)

Synthese, Vol.148 No 3 (2006) pp. 639-657. ここ参照のこと。 こちらもよくまとまったサーベイ論文。曰く、言語における三つの重要な要素とは refering (指示), (p641) asserting (主張), (p641) deducing (推論) (p642) であるが、古典論理/Tarskian sema…

「1930年代前半期フランスの財政危機とデフレ政策」(佐伯哲朗)

大原社会問題研究所雑誌No.505(p28-40)。ここからダウンロード。・・・専門と関係がない論文を読んでいる場合ではないことは分かってます、ええ。さっさと論文の続きを書かないと・・・。

"What is a logic, and what is a proof?" (Lutz Strassburger)

キマイラ飼育記さんで紹介されていて(いつも読ませて頂いております)、日曜から読み始めた論文。こちらからダウンロード可能。 10ページ程度のよくまとまったサーベイ論文。前半の内容(論理はpreoderと見なせる)はキマイラ飼育記さんが詳しく紹介されて…

「ゲーデルの定理の哲学的意義」(マイケル・ダメット)

(調整中)

"Distinguishing non-standard natural numbers in a set theory within Lukasiewicz logic"

最初に2月に「数学的論理学記録保管所(AML)」に投稿し、9/25に再投稿した論文について、夜に編集者からメールがあり、acceptされたそうだ。やった!!おめでとう自分!! 書き始めは昨年12月、2月に投稿しちょくちょく書き直していたもの。プラハで編集者のH…

「カオスの起源 -数理神経哲学からのアプローチ」津田一郎

「カオス 複雑系の科学と現代思想」(池田研介・青土社)所収。 とりあえず、技術的な問題点はたくさん指摘することができるだろう。ファジイ論理の真理値は「信念の度合い」ではなく「真理の度合い」そのものを表現していると考えるべきだと思うし、「様相…

非外延的集合論について

Evans論文(の学会発表)について、ヒビルテにて酒井さんに取り上げて頂く。お読み頂きありがとうございます。せっかくなので簡単に背景説明を。原稿にも書いたとおり、ファジイ集合論など多値論理の集合論の多く、そして縮約規則のない論理上で包括原理を持…

「ラッセルのパラドックスと包括原理の問題」岡本賢吾

(調整中)

「数学は何についてのものか」Michael Dummett

現代思想 1997年8月号 p144-161(調整中)

「曖昧性への動的アプローチ」吉満昭宏

表現と創造,第1号,pp.103-129. こちらもコピーが到着、読了。dynamic semanticsについての解説。dynamic semanticsは直観主義についてのKripke frameのもどきを考えて、情報の詳細化によって真理値がindefiniteからdefiniteに変化するさまを表現する。個…

「<つくられたもの>としての集合」戸田山和久

季刊哲学哲学 5, 1998年冬号 p49-64 本日コピーが図書館から到着、読了。 iterated conception of set についての手短で平易な解説とこれまでの議論のまとめ。iterated conception の説得力は、その擬似構成主義的な面にあると論じる。平易、ただし本当にite…

"The tower of Hanoi" W. Hugh Woodin

in: Truth in Mathematics, p.329-351. Oxford science publications, 1998. ここ一週間読んでいるのだが、この結果についてどう考えたらいいのか、全然わからない。このエントリーも何回書き直していることか。Godelのincompleteness theoremより、 ペアノ…

「基礎づけのいらない数学」ヒラリー・パトナム

@「リーディングス数学の哲学」。基本文献、恥ずかしながら未読だった。(調整中)

査読の日数

後輩のSTの投稿した論文がacceptされるまで1年半かかった件について。

"A Negation-free Proof of Cantor’s Theorem" N. Raja

Notre Dame Journal of Formal Logic, Vol.46, No.2, 2005 これも東京に行っている間に読了。自然数とその部分集合全体との間に1-1対応が存在しないというCantorの定理を、Yablo's paradoxを使って「否定を使わずに」証明する。面白いが、話はこれ以上広がら…

"Yablo's paradox" Graham Priest

Analysis, vol.57, No.4. 東京に行っている間に読了。Yablo's paradoxは「自己言及文を使用しないParadox」として有名だが、隠れた形で自己言及性を使用している、と主張。Priestの定式化した限りではそうなのだが、「そう定式化したからそういえたのでは」…

昨年末に

JPLにacceptされた論文が、今日になってやっとSpringerのJPLのwebsiteに掲載された。Onlineで先にみられるというもので、雑誌に実際に載るのはいつの日か。

「物理主義的真理論とは何か」橋本康二

副題は「フィールドのタルスキ批判をめぐって」だが、私にとっては「誰も知らない本当のタルスキ」というほうがしっくり来る。タルスキの物理主義とは「真理のための特別の理論を有しないということに尽きる」。これのどこが「物理主義」なのか。

"Models, Semantics and Logical Truth" (John Etchemendy)

Linguistics and Philosophy 11 (1988), p91-106.