「曖昧性への動的アプローチ」吉満昭宏

表現と創造,第1号,pp.103-129.
こちらもコピーが到着、読了。dynamic semanticsについての解説。

dynamic semanticsは直観主義についてのKripke frameのもどきを考えて、情報の詳細化によって真理値がindefiniteからdefiniteに変化するさまを表現する。個人的な感想としては、そうですね、そういう風にもできますね、というところか。もう「曖昧さを表現できるsemantics」は十分すぎるくらい提案されているので、これからの課題は、これまで提案されているsemanticsの共通な性質を数学的に分析することではないのだろうか。
あと、「真の曖昧性」って、吉満氏の論文には必ず出てくるけれど、その内実って何なのだろう。単なる「境目欠如性」のことなのだろうか。