Logica 会議(最終日)→プラハ市

起床は8時近く。午前中は会議、昼食後宿舎をチェックアウト。バスでプラハに戻る(が、バスの運転手が道を間違え、一時間遅れで到着)。プラハからPの案内で、Ladvi駅前にある科学アカデミーの宿舎へ(宿舎に入る直前、激しい夕立にあってずぶ濡れに)。
夕方、宿舎を出て市街地へ。21時過ぎに戻る。

科学アカデミー情報科学部門。

科学アカデミー宿舎内部。

Logica 2009 (最終日)

最終日は午前中のみ。

"The liar meets McTaggart: paradox and indexical fallacy" (Martin Pleitz)

チェコの哲学者のTichyを引用しつつ、時間の非存在に関するマクタガートパラドックスは、指示子(indexical)の乱用によるものであり、その点で嘘つきパラドックスと同じだと主張。
で、会場から「嘘つきパラドックスは、ゲーデル数化を使えば指示子を使わずに定式化できますが」という指摘には「その質問には来年お答えいたします」。ひでー。

”Logics and Stories"(Andreas Pietz)

Graham Priestの謎の論文"Sylvan's box" の紹介。すなわち、「非古典論理のための寓話」の考察。会場大受けでした。
ちなみにPietz氏は将棋が大好きで、日本将棋連盟の招待で天童市を訪問したことがあるそうで、日本語も多少話します。

ちなみに Sylbvan's box とは、

以下のような寓話です。

プリーストとグリフィンがシルヴァンの家に行ったとき、「矛盾した対象(inconsistent object)」と書かれた段ボール箱を見つけた。開けてみると、その段ボール箱は、中が空っぽであり、かつ満杯であった(!!)。で、彼らはこの大発見をどうするべきかを相談した結果、グリフィンはこの箱を取り地面に埋めることとし、同時にプリーストは車に積んで街に運び世に矛盾した対象の存在を持ち込むこととした。

この話の後、Priestは聴衆に問うわけです:

  • この話はオーストラリアで起こった話か? …Yes.
  • この話は日本で起こった話か? …No.

Pietz氏は、この後、この話のあり得るエンディングをいくつか考察していました。

プラハ市内を彷徨

プラハに帰った後、Gらと夕食を食べようと言うことになり、地下鉄・共和国広場駅周辺の有名なカフェ "Grand cafe oriental" で18時半に集合ということになりました。18時に隣のFlorenc 駅につき、歩いて共和国広場に向かったのですが、広場に着いた後、全然場所が分からない。結局、1時間周辺をぐるぐる回り、タクシーの運転手に二回場所を聞いた後(カフェは歩行者専用道路沿いのためタクシーが行けず、場所を教えてくれた)19時に到着。でも誰もいない。疲れたのでビールを飲んでいると19時半にR教授がやってきました。…集合時間は19時半だったそうです。他の人たちもぼつぼつと到着し始めました。
なんか、プラハに来る度に、道に迷って彷徨をしているような気がするのだけれど、気のせいだろうか。あ、忘れていましたが、"Grand cafe orient" は、長い歴史を持つ名門カフェで、落ち着いた雰囲気でした。チェコの物価は安いので、ビール一杯(0.5l)で200円ぐらいだし、また行こう。

まだ

生きてます。昨日はエクスカーションで、ポーランドとの国境山岳地帯を11kmハイキングしました。楽しかったけれど足が痛い。
夜はバンケット、さすがヨーロッパというべきか、会場のピアノをチェコ人の哲学の老教授が弾き始め、周りには人(といっても年配気味)の輪ができました。で、"Yellow Submarine" を弾いたのですが、この曲って、考えてみると、「プラハの春」と同じ年の曲なんですよね。歴史の重みに切ない気持ちになりました。ついでに、「日本の曲だ」といって「君が代」を弾いてくれたんですが、別の意味での歴史の重みに切なくなりました*1

*1:ついでに、オ−ストラリア人が「ドイツ国歌を弾いてくれ」とリクエストし、ためらった挙げ句にチェコ人が弾き始めたら、ポーランド人が怒っちゃって…。