講演内容(午後)

午後もいくつか。

  1. オーストラリアのFoo氏によるFuzzy論理の応用的な話題、Prototypeをfuzzy理論で推計する話。面白いが時間の都合で概説だけ。彼は中国系でマレーシア(?)出身、アメリカの大学に行きオーストラリアに就職、日本にも何回も来ているそうだ。背が高く白髪でやせ形、仕事のできる中国人の典型、といったタイプ(見た目が義父に似ている)。奥さんと一緒に参加していた。
  2. 後はアメリカ人でパリ大学(に留学中?)のHill氏の "The (topo)logic of vagueness"。怪しげなタイトルだが、中身はそんなに怪しくない。曖昧さがパラドックスになるのは、「スケーリングを間違えている」からで、例えばハゲかどうかか考えるとき髪の毛を1本1本数えるのはばかげている。同じくスケーリングの間違いによるパラドックスとしてはゼノンのパラドックスがあり、結局どちらも「現象を描写するには適切なスケーリングが必要」という結論をするのであって、論理や意味論をいじる必要はない、と主張。彼はえらい男前で、あまり哲学者に見えないタイプだった(日本的な意味では)。