「現代数理論理学序説」(古森雄一・小野寛晰)
- 作者: 古森 雄一,小野 寛晰
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2010/06/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 第1章 命題論理
- 1.1 論理学と形式的体系
- 1.2 命題論理の体系
- 1.3 ゲンツェンの基本定理
- 1.4 古典命題論理の意味論
- 第2章 述語論理
- 2.1 述語論理の体系
- 2.2 ゲンツェンの基本定理
- 2.3 古典述語論理の意味論
- 第3章 ラムダ計算の世界
- 3.1 ラムダ計算の計算能力
- 3.2 ラムダ項の型付けとη変形
- 第4章 非標準論理
- 4.1 直観主義論理
- 4.2 論理と代数
- 4.3 様相論理
- 4.4 部分構造論理
内容に関してですが、
- 古典論理の意味論の話が第一章の後半まで出てこないので、伝統的な教科書に慣れた人は面食らうかもしれません(そういう人ほどこの本を読んで欲しい)。
- 前半では、命題論理・述語論理に証明論的にアプローチ・
- 後半ではλ計算(決定不可能性定理など)に一章、非古典論理(直観主義論理・代数的論理学・様相論理・部分構造論理!)に一章。
- とくに、代数的論理学に関する部分は必見。
- 後半の二章に関しては、スタンド・アローンで証明を最後までみっちりという形ではなく、最新の話題に関するaccessibleな紹介として見た方がいいでしょう。しかし、それにしても、「序説」を謳う日本語の本で、 BCK論理とかバーコフの定理とかカテゴリ文法とランベック計算といった話題を見る日が来ようとは思わなかった…。
なお、本書を企画された亀書房さんのweb site で、将来的には、練習問題の答えを掲載されるそうです。