「評伝 吉田茂(1)」(猪木正道)

松本重治を放っておいて、こちらを先に読む。
吉田茂は養父(ジャーディン・マジソン商会の支店長)が11才の時に他界し、昭和45年頃の通貨価値で20億円の莫大な遺産を相続。しかし40代のロンドン駐在書記官時代には、預金残高以上の小切手を振り出すことを繰り返していたとか。
あと、吉田茂というと、理性的な幣原外交派というイメージを持っていたのだけれど、幣原の中国内戦への不介入主義に反対し、段祺瑞派に肩入れしていたのは意外。