「七つの夜」(ホルヘ・ルイス・ボルヘス)

晩年の連続講演。第一夜の「神曲について」に驚く。神曲を、ほとんどイタリア語を知らないのに電車で通勤中にイタリア語-英語の対語訳本で読んだそうで。「ある人物のことを私たちに知らしめるために、現代小説は5-600ページを必要とします。...ところがダンテの場合はわずか一瞬で足りる。その一瞬で人物は永遠に定義されるのです」。ボルヘスも詩人だったことを忘れていました。
他、仏教やカバラや詩についての話はいつも通り。