「近代日本の右翼思想」(片山杜秀)

nzjさんのところで紹介していたので。日本右翼思想について、例えば俗流思想家たち(安岡正篤細木和子を愛人、とか)が何を主張したのかとか、多くの健康法や新興宗教の主張者がなぜ右翼に親和感を持つのかとか、西田哲学とファシズムとの関係とかを、読みやすく説明しています。
ただ、ページ数の関係かかなり駆け足で、多くのトピック(著者自身が指摘したようにアジア主義とか日本浪漫派とか)が取り扱われていないのは残念です。