「雪が降るまえに」(アルセーニー・タルコフスキー)

昨日買った本。映画監督のタルコフスキーの父の詩集、こんなマニアックな本が訳されるとは。

僕は人間だ、僕は世界に真ん中にいる。
僕の後ろには無数の滴虫類、
僕の前には無数の星たち。
僕はその間で大の字になった ー
二つの岸を結ぶ海、
二つの宇宙をつないだ橋。(「世界の真ん中」p.141)

「ロシアの宇宙精神」の発露、とでもいうんでしょうか。1950年代、タルコフスキーは全ソ連天文測地学協会でアマチュア天文ファンのための観測器具を設置する部署で指導的立場にあった(p.80)そうで、オリオン座を歌った詩もあります。

雪が降るまえに

雪が降るまえに