「ロジカル・ディレンマ」

22日に購入、現在第6章。英語版を持っているのだけど、読んでいなかった。さすがに絶賛されるだけのことはある、すばらしい本。お薦めです、っていうか皆さん買って下さい。
現在までの所では第4章の、ブラウアーに刺激され(p83)、内包公理を利用したモデル相対的な無矛盾性証明の試み(p91)を通して証明可能性と真理のギャップに気づき、それが不完全性定理に結集したという流れの見事さに感激している。個人的には the comprehension axiom は内包公理ではなく包括公理と訳して欲しいところだけど。
ところで、ざっと読んでいるだけだけど、メモっておかないと忘れるので。p.99表2のキャプションの「確率表」は「証明可能性表」の誤植では(原文Provability, p67)。またp171の「ほうとう集合論で・・・」は「本当」(原文really)。