「太陽」(アレクサンドル・ソクーロフ)
やっと行ってきました。面白かったです。Cにも好評でした。
- この映画は第一にソクーロフ監督の映画であって、史実に忠実かどうかは、作品の価値にはあまり関係がないように思われる。空襲の幻想シーンが印象的。
- しかしLenfilmのロシア映画なだけあって、たかがワイシャツを着るだけのシーンですら、その緊張感といったら・・・。
- キャストはイッセー尾形がやはり素晴らしい。ロバート・ドーソンは若すぎてマッカーサー元帥というよりウィロビー将軍ぐらいにしか見えない。桃井かおりは一瞬しか出てこない割にはおいしいところをすべて持って行った感じがする。
- 「はい、おしまい」のシーンは最高。あとは葉巻に火をつけるシーンが良かった。
- 最後に、余り関係がないが、空襲で廃墟と化した東京が、「一面焼け野原」ではなく「一面崩れかけたコンクリートの廃墟」で、東京というよりベルリンとかスターリングラードのようだ。その辺に日本人との感覚の違いを感じる。