オバマ上院議員、アイオワ民主党予備選で勝利!

昼間、CNNで勝利宣言のスピーチを見ました。すばらしい。

感動的な内容で、党派間で分断されたアメリカ人に団結を訴える。それによって自分を超党派の立場におきながら、党派的毀誉褒貶の激しいヒラリー・クリントン候補への痛烈な牽制にもなる。さすが「政治の天才」、言うべきタイミングで言うべきことを言う。勢いとしては、1992年のクリントンを彷彿とさせる(若い層に変革を訴える、という構造も同じ)。
予備選は始まったばかりであり、まだまだ情勢は混沌としている。特に、資金力で勝るヒラリー陣営の巻き返しをどうしのぐのか。しかし、少なくとも今度のスピーチにおいて、オバマ議員はスターの資質を持つ、言い換えれば「人物である」ことを証明してみせた。

オバマ議員は本当にスピーチがうまい。勝利宣言の全文がこことかにあるので、ぜひ読んでみてください。

But we always knew that hope is not blind optimism. It’s not ignoring the enormity of the task ahead or the roadblocks that stand in our path. It’s not sitting on the sidelines or shrinking from a fight. Hope is that thing inside us that insists, despite all evidence to the contrary, that something better awaits us if we have the courage to reach for it, and work for it, and fight for it.

希望とは、全てのそれに反する証拠に逆らってでも、もし我々にそれに向かって手を伸ばし、そのために働き、戦う勇気があれば、なにかより良いものが待ち受けているだろうと我々の中でしつこく言うもの、そういうものなんだ。

というくだりでは泣きそうになった。特に "despite all evidence to the contrary" が。