緊急避難

落ち込んでいてもしょうがないし、せっかくなのでロンドン観光をすることに。パディントンからハイドパークを横切ってケンジントンまで歩いていく(30分かかる)。ロンドン科学博物館に入り、少し見た後、11時半頃に地下カフェテリアに行くと、急に館内放送が入る。直後、シリアスな表情をした店員の女の子が寄ってきて「緊急事態のため、今から店を閉鎖します。係員の指示に従って避難してください」。
係員も混乱していた(避難口は1階なのに一部の客を地下まで誘導してしまったりしていた)ものの、とにかく近くの避難場所(ロンドン大学インペリアル・カレッジの中庭)まで誘導された。

画像は中庭の様子。博物館だけでなく、大学や近くの店の店員達も避難していた。理由がよく分からなかったが、近くにイスラム・センターがあるので、爆弾を仕掛けたという脅迫電話でもあったのだろうか。店員も家族連れも皆、芝生の上でピクニック気分だった(大きな声でハッピーバースデーの歌を歌っている家族もいた)。30分ぐらいして、避難命令が解除され、何事もなかったかのように皆が動き出した。
しかし、昔から言われることだが、イギリス人って落ち着いている(のか、鈍いのか)。彼らは爆弾予告があっても家族で歌を歌っていられる。長年IRAの爆弾テロにさらされているだけに、慣れっこになっているのだろうか。