論理学における「○○的転回」
オシテオサレテ 経由。どの分野でも「○○的転回」という言葉をよく使いますが、論理学の分野も例外ではないのです。ここでは、最近読んだ論文で見つけた、マニアックなものを二三紹介しましょう。
"mathematical turn" および "practical turn in logic"
こちらは Dov M. Gabbay & John Woods の "Practical Turn in logic"(Handbook of philosophical logic, 2nd edition, vol.13)より。"mathematical turn" は、いわずとしれたRussellらの「論理学の数学化」を指しています。"practical turn"は、その後論理学が情報科学等で実用的に使用されるようになったことを指すようです。
"syntactic turn of fuzzy logic"
こちらは、上記"From fuzzy logic to fuzzy mathematics: A methodological manifesto"のp5より。伝統的にファジイ論理はモデル上真理値から定義されてきましたが、チェコのHajek学派はsyntacticに(Hilbert styleで)定義して研究してきたわけで、その転回を指すようです。